ユリ根はほくほくして美味しい食材ですが、あまり馴染みがないですよね。
レシピに百合根と書いてあっても手に入らないこともあります。
そんなとき、代用できるものと、その使い方についてお伝えします。
ユリ根を探しても売ってない、値段が高くて買えないという方も必見です!
ユリ根の代用になるものってある?
ユリ根を使う料理の代表格と言えば茶碗蒸しではないでしょうか。
茶碗蒸しに入れるユリ根がないときに代用できるもの・・・
それは長芋です!
長芋も加熱をするとホクホクになるのです。なので食感がユリ根とよく似ています。
普段長芋を調理するときはすりおろしてとろろにしたり、千切りにして食べることが多いと思いますが、ユリ根の代用にするときはゴロっとしたサイズにカットしましょう。
2~3センチ角程度で器の大きさに合わせて調節してください。
皮をむいてカットしたら酢水につけてあく抜きをしてから使います。
下処理はこれだけですから、使い方も簡単です。
ユリ根が苦手だなぁという方も長芋で代用すれば美味しく食べられるかもしれません。
長芋のほかに山芋、大和芋、自然薯などの粘りがある芋類なら同じように代用できます。
一年中いつでもお店で売っていますから手に入りやすいのも嬉しいところです。
それでは、ユリ根を長芋で代用するときのおすすめポイントを3つお伝えしますね。
おいしい長芋の選び方
カットされたものを選ぶ時は切り口が白くてみずみずしいものを選びましょう。
皮が薄くて張りがあるもの、傷や斑点、表面の凸凹がすくなくきれいなものがおすすめです。
ひげ根やひげ根の跡がたくさんあるものが粘りが強いですよ。
長芋の下処理方法
長芋はおがくずがついていたりするのでよく洗ってから使います。
皮の下にアクがあるので厚めに皮をむきましょう。
変色しやすいので切ったら酢水に5分~10分ほどひたしてアクを抜きます。
酢水は3%で作ります。水100ccに対して酢が3cc程度です。
長芋を切ると手が痒くなって嫌だな、といいう人は手に酢水を付けてから調理するとかゆみ防止になりますよ。
ホクホクにするには切り方に秘密が
生で食べるときは繊維に沿って切るとシャキシャキ感が生まれます。
ユリ根の代用として加熱調理するときは、繊維を断つように横に切ってください。
そうすると甘みが増してホクホクの食感になります!
ユリ根は値段が高い
ユリ根は大好きなんだけど、値段が高いから滅多に買わないという人もいるのではないでしょうか。
そんな人にも、長芋の代用はおすすめです。長芋ならお財布にも優しいですからね。
ところでユリ根のお値段ってどのくらいか知っていますか?
平均的な値段でいうと1個400円くらいです。
訳ありで安くなっているものだと200円台でみつかったりします。
1個当たり400円だと高いなぁと感じるかもしれませんが、ユリ根は花びらのような片鱗がいくえにも重なって1個のユリ根になっています。
食べるときは片鱗を一つづつ外して使うので、1個のユリ根でかなりの量になるんです。
コスパが悪そうに見えるかもしれませんが、茶碗蒸しのように少量づつ使うのであれば、ユリ根1個を丸ごと消費してしまうということはありません。
ユリ根を天ぷらにしたリ、丸ごとホイル蒸しにしたりして使う場合は、贅沢な使い方ということになりますね。
京都ではお正月のお煮しめや白いきんとんにユリ根を使う習慣があり、高級食材となっています。
どうして高いのかというと、育てるのに手間暇がかかるからです。
ユリ根は収穫までに3年から5年の月日がかかります。びっくりですよね。
長い年月をかけて育てられ、傷んだり傷ついたりしないようにおがくずに入れられて大切に出荷されます。
12月のピーク時を過ぎた1月2月ごろは、価格も落ち着いて味もよいので狙い目です。
ユリ根が好きだけど高いなぁと思っている人は、お正月明けに探してみるといいですよ。
ユリ根が売ってない!旬はいつなの?
ユリ根をスーパーなどで探してもなかなか売ってない!と思ったことはありませんか?
ユリ根の産地は95%が北海道で、京都の丹波地方でもわずかに生産されています。
収穫してから2~3か月寝かせて甘みを引き出します。
北海道の収穫期は10月から年末にかけて、丹波産は8月から秋にかけて収穫されます。
12月が出荷のピークとなるので一年の中でもこの時期が一番価格も高くなり、時期が過ぎると値段も下がる傾向にあります。
一年中おいているお店は少なく、12月にお正月の食材として店頭に並べるお店が多いです。
近所のお店で売っていない場合は、ネット通販で1個から注文することもできます。
沢山ほしい場合は1キロ~4キロの箱詰めで購入することもできます。
近所のスーパーではユリ根を売ってない、ということもあると思います。
確実に欲しい!という方はネット通販が頼りになりますよ。
まとめ
ユリ根の代用についておつたえしました。
山芋、長芋などのねばりのある芋類で百合根に似た食感を作れます。
ユリ根の消費は関西が圧倒的に多く、手に入りにくいこともあるかも知れません。
長芋での代用をぜひ試してみてくださいね。