玄関の門松の飾り方って決まりやマナーがあるのか気になりますよね。
いざ飾ろうとすると、どうしたらいいのかわからなかったりするものです。
大事なお正月飾りなので間違えがあったら大変、恥ずかしくないようにしたいですものね。
今回は門松の飾り方についてご紹介します。
門松の飾り方 玄関でのマナーは?
そもそも門松の飾り方に決まりやマナーがあるのかというと、答えは「ある」です。
玄関に飾るときは一対の門松を用意するのが基本で、入り口の両わきに対で飾ります。
でも、絶対に2個飾らなければいけないわけではありませんので、スペースの問題などで1個しか飾れない場合は一つでも何ら問題はありません。
ご自宅のスペースの許すところに置けばOKです。
ところが、一対の門松を飾る場合は、左右どちらに置くのかもきまりがあります。
「えっ!門松って左右別々なの?!」とビックリしたかもしれませんね。
最近では左右同じ門松がセットになって売っていることもありますが、もともとは雄松・雌松という具合に雄と雌が一対になっているものなんです。
雄松と雌松の見分け方は、雄松が黒松で雌松が赤松で作られているのですが、素人目にはまったくわからないですよね。
なので、葉牡丹の色で区別されていることもあります。
葉牡丹の色が白なのが雄松、赤なのが雌松です。
門松の左右の置き方
雄松と雌松の見分けが出来たら左右どちらに置くかもきまりがあります。
雄松が向かって左、雌松が向かって右です。
門松の置き方の意味
門松には3本の竹が使われていますね。この丈の長さが全部同じ門松もありますが、竹の長さを全部変えている門松もあります。
実は、この竹の長さによってどう飾るかで意味があるんです。説明しますね。
二番目に長い竹が外側になるように飾ると「出飾り」になります。
これが一般的な飾り方であり、子どもが早くひとり立ちするように、とか結婚してお嫁に行けるように、など外に出ていく願いを込めた飾り方です。
もうひとつが、「迎え飾り」と言って二番目に長い竹が内側に来るように置く飾り方があります。
こちらは「赤ちゃんがほしい、お嫁さんが来てほしい」といった願いや「お金やお客様がたくさん来るように」という商売繁盛の願いを込めて飾る置き方です。
こんな風に置き方ひとつにも意味があるなんて驚きですよね。
これからは門松を見る目も変わってしまいそうですね。
門松を玄関の門に飾りたい
立派な門松を玄関に飾ることが出来たらいいですが、門松は値段も張るのでもっと簡略化して飾る人も増えています。
門のところに松のお飾りを括り付けて飾っているお宅も増えていますね。
松飾りは松の枝にうらじろと紙垂があしらわれたお正月飾りで、門の左右に一対で飾るのが一般的です。
玄関ドアから門のところまで少し距離があっても、塀で囲まれていて玄関まわりは良く見えないお宅もありますよね。玄関前に門松を飾っても外からは見えないような家の作りです。
かといって、門の外に門松を置くと公道なので道行く人の邪魔になってしまう、そんなときは門に飾る松飾りが便利ですよ。
麻紐などで門の左右に括り付ければOKです。左右の決まりは特にありません。
松飾りは「歳神様をお迎えする準備ができました」という合図ですので、ぜひ飾るようにしたいですね。
門のまわりはきれいに掃除してから飾り付けるようにしましょう。
門松を玄関ドアに飾りたい
玄関ドアの前に飾る門松はマンションや集合住宅だと周りのお宅にも気を遣ってしまいますよね。
大きな門松が飾れない人は、寄せ植え風の小さな門松が出回っているので、そういったサイズの小さなものを飾るといいですよ。
門構えに対して大きすぎる門松や格の合わない大げさな門松だとちぐはぐになってしまいますので、40~50センチくらいの門松を探してみるとよいでしょう。
近くのホームセンターなどで売っていない場合は、通販で探すとモダンでセンスのいい門松が見つかります。
寄せ植えモダン門松
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とてもおしゃれで華があり、好感度も高いと思います。
それでも玄関ドアの前に置くのが難しい場合は、門松の代わりにしめ縄飾りを飾ってはいかがでしょうか。
しめ縄飾りは玄関ドアに吸盤で取り付けるか、ドアに固定できるフックを使って飾るとスムーズです。
お正月前にクリスマスリースを飾ることも出来るので、一つ用意しておくと便利ですよ。
ぶら下げ用フックはドアを傷つけることなく飾ることが出来ます。
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門松としめ縄の違い
門松もしめ縄もお正月飾りですが、それぞれ違った意味があるのでご紹介しますね。
しめ縄は神聖な場所を区別する境界として使うもので、しめ縄を張った内側が清浄な世界です。神社のほかに家庭の神棚にも飾ります。
お正月のしめ縄飾りは、このしめ縄に縁起物を付けて作られたもので、歳神様を清らかな場所にお迎えするために飾ります。
一方で、門松は神様が地上に降りてきて宿る場所として飾るものです。冬でも青々としている松は常盤木と言って生命力にあふれており神聖なものと考えられています。
この松を依り代にして歳神様が宿るとされています。
それぞれ別の意味があるので、門松としめ縄飾りは玄関に両方飾っても大丈夫です。
もし両方飾ることができるなら両方飾るといいですよ。
玄関ドアの外に門松を飾るのが難しい場合は、インテリア用の小さな門松や門松風のアレンジメントを飾るのもおすすめですよ。
門松アレンジ
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まとめ
門松の玄関への飾り方をお伝えしました。
門松を飾る日はクリスマスが明けた26日から28日の間か30日に飾るのが一般的です。
大掃除をして玄関まわりもきれいにしてから飾りたいものですね。
29日は二重苦の意味になり縁起が良くないので避けましょう。
31日は一夜飾りと言ってお葬式などの飾り方になるので、神様を迎えるのにふさわしくありません。
縁起の良い飾り方をして、ぜひ新年の福を呼び込みましょう。